ご訪問いただきどうもありがとうございます。本サイトでは、日本の歴史、世界の歴史、歴史観、世界観、政治、経済、教育、医療、人生などにおける話題や課題を取り上げます。私たちはまず常識とされていることを疑います。異なる考え方を紹介します。真実を見抜き自分で考え判断する力を養えるよう、何らかの提言ができれば幸いです。
私たちを取り巻く現実の世界はたった一つしかない。私たちの辿ってきた現実の歴史もただ一つだけである。しかし、人々が抱く世界観、歴史観は一つとて全く同じものはない。個人によっても、民族によっても。どの文明圏の中にいるかによっても。暮らす地域や国によっても。生きる時代によっても。どんな家族の中で育ったかによっても。一緒に人生を共にする伴侶によっても。就く仕事によっても左右される。持っている世界観や歴史観により、一人ひとりの人生観は影響を受ける。生まれ育つ中で、取り巻く世界はこういうものだという常識が、私たちの心の中に形づくられる。残念なことに、私たちの常識は必ずしも現実世界の本当の姿とは一致しない。驚くべきことに、世間で報道されたり常識とされたりしていることも、必ずしも本当の姿とは言えない。いわば影のようなものだろう。私たちは一人ひとり、現実とは違う仮想の世界観や歴史観を持っている。そう言ってよいだろう。
私たちは、バランスを欠いた世界観や歴史観に左右されやすい。ある人にとってこの世界は情け容赦のない残酷なもので、決して良いものとは言えない。他方、別の人にとっては好ましい世界で、たくさんの佳いものを満ちている。私たちは必要以上に悲観的になったり、楽観的になったりすることもあるだろう。自責的になったり、傲慢になったりもする。アンバランスな世界観や歴史観のために、私たちは必要以上に苦しんでいるかもしれない。あるいは、閉塞感に悩んでいる今の時代はバランスを欠いた世界観や歴史観のせいである。そういう解釈も成り立つだろう。本来は味わうことができる喜びや幸福を実感できないのだ。素晴らしい本物を見つめると良いのに、湖面のさざ波で歪んだ鏡像を見て、悲嘆にくれたりもがいたりしている。それが私たちの姿かもしれない。
私たちはまず常識を疑うことを提案したい。バランスのとれた、真実に近い世界観や歴史観を身につけたいと願う。よくデザインされ、計画され、私たちに与えられた佳いもの、それらを見つめたい。道筋を明るく照らす光に気づき、将来の展望を少しでも拓いてゆきたいものだ。